2016年4月13日水曜日

要支援者の介護予防が保険外しで地域に丸投げに!

地域支援を考える2つのシンポジウムに参加して
3月に、新しい地域支援事業を考える2つのシンポジウムに参加しました。1つは、横浜で開催された、かながわ社会保障学校の介護シンポジウムです。事業者やヘルパーなど実際の介護に携わっている、現場の立場からの報告がされました。過酷な低待遇の労働実態が生々しく話され、市町村ごとに地域支援が大きく異なることの問題点が出されました。横浜市や川崎市の実施事例が資料で出されましたが、平塚市とは全く異なるものでした。
介護予防事業を地域ボランティアに丸投げはおかしい
2つ目は、平塚市で開催された「新しい地域支援を考えるフォーラム」です。講演をされた「さわやか福祉財団」の会長から、町内福祉村が全国のモデルになる事業であり、それぞれが違う成り立ち、違う取り組みを進めているのが良いと話されていました。地域の相互助け合いとして自主的なボランティアを進めるのは大切なことです。しかし、今まで介護保険制度の中で全国一律に実施していた要支援者の訪問介護と通所介護の介護予防事業が、地域ボランティア活動に丸投げして「地域で支え合え」というのはあまりにも無責任であり乱暴です。
元市職員もとんでもない制度と憤慨!市民からも不安の声が!
長い間福祉に携わってきた元市職員も「こんなことが始まったら安心して介護も受けられない。国が進めるべき事業を福祉村に責任を負わせるなんてとんでもない。」と憤慨していました。

新年度からの実施に向けて、各地域で関係者への説明会が開催されました。地域福祉村に携わっている方からも、「市は、今までと変わらないといっているが、今まではボランティアでよかったが、これからは責任が大きくなる。不安だ。」という意見も出されています。