2016年12月31日土曜日

12月議会が終了しました

 12月20日に12月議会が最終日を迎え、すべての議案の賛否を表決して終了しました。私たち日本養蚕等平塚市議会議員団3名は、「平塚市都市公園条例の一部を改正する条例」に対し、反対討論をおこない反対理由を明確にした上で反対しました。
 この条例改正は、総合公園の球場、競技場、総合体育館及び海岸公園のフットサルコート並びに馬入ふれあい公園のサッカー場、ひらつかアリーナ等の有料公園施設の団体専用使用料を、来年6月から一律1.5倍に引き上げるとするものです。
 審議したのは、私たち議員団が委員を選出できていない都市建設常任委員会です。私は委員会を傍聴しましたが、複数の委員から意見や質問は出されましたが、結果としては、全員一致で料金引き上げに賛成してしまいました。
 最終日には、私が反対討論を行いました。反対討論の内容は以下の通りです。


この条例改正趣旨は、総合公園の球場、競技場、総合体育館及び海岸公園のフットサルコート並びに馬入ふれあい公園のサッカー場、ひらつかアリーナ等の有料公園施設の団体専用使用料を、一律1.5倍に引き上げるとするもです。平塚市は、開設以来25年間料金改定を行っておらず、市が定める「使用料・手数料算定基準」に基づいた使用料と現行の使用料が乖離しているために、受益者負担の適正化を図るためと説明しています。
 担当部局からの聞き取りでは、総合公園と馬入ふれあい公園の2015年度の歳出総額は約9億円、現行の団体専用使用料収入は約15,400万円、今回の改正で約2,500万円の増収が見込まれるとしています。
常任委員会では、市民への説明が十分であったのかという質問に、11月に主要な利用者団体には「一律5割アップします」との説明をしたと答弁していましたが、同時に、「話が急であったことは認める」とも述べられました。また、「教育機関の利用に対しては特段の配慮が必要ではないか」との意見も出されていました。今回の使用料改正に対しては、市内の2つのスポーツ関連団体から「大会運営に支障を起こす懸念がある」として見直しを求める陳情も出されています。
平塚市総合計画平成29年度版実施計画(素案)には、「市民のスポーツに取り組む機会や意欲が減少している」ことが課題として、基本施策に「誰もが気軽にスポーツを楽しむ環境を充実する」を掲げています。
反対の理由は、今回の提案があまりにも大幅な値上げでありしかも急と言わざるをえない点、学校教育や障がい者団体の使用料に対する減免・緩和等の配慮がされていない点の2点です。

尚、今後、市内の個々の利用者団体にまで詳細な説明をすること、学校教育や障がい者団体の使用料についての減免・緩和を実施することを強く求め、議案第92号「平塚市都市公園条例の一部を改正する条例」には反対し討論とします

私たち議員団は、議案に反対する場合や賛成しても意見を付したい場合は反対討論を行ない市民に、出来る限りその理由が分かるようにしています。しかし、今議会でも本会議において討論をしたのは私たちだけでした。平成27年度決算についての討論をしたのも私たち議員団だけでした。最近の議会では、本会議での討論をほとんどしない傾向が多くなっています。何が問題で議案に反対したのか議会で述べないのは市民に分かり易い議会とする為にも考えるべきではないでしょか。