2017年12月28日木曜日

平塚市議会で「憲法論議推進の意見書」が採択されました

 12月議会中日の議会運営委員会に、自民党系2会派及び公明党会派から、「国会における憲法論議の推進と国民的議論の喚起を求める意見書」の提案が出されました。この意見書は、同日に、日本会議神奈川湘南西支部支部長 島村良行氏より、同趣旨の請願が出されたことを受けて、平塚市議会として意見書を提出しようとするものです。私たち議員団は、到底認められるものではないと考え、議員団で議論し、渡辺敏光議員が反対の討論をしまいた。反対の趣旨は、
①請願と一緒に議員に配布された資料には、「憲法改正を実現する神奈川県民の会」がまとめた「憲法改正を求める意見書決議進捗状況」という、神奈川県内の市町村議会に出された議決状況の一覧が添付されていました。請願の目的が、改憲を求めるものであることは明らかであること。
②憲法議論を喚起するという事であるなら、現憲法にどういう問題点があるのか、その点を示すすべきであること。世論調査でも、来年1月の通常国会に改憲発議をすることに反対が68.4%あること。安倍政権下での改憲に、賛成は36%であるのに対し、反対は48%あること。改憲論議を進める環境には至っていないこと。
③安倍首相の発言からも改憲の本命は憲法9条であることは明確で、集団的自衛権行使が閣議決定された下での自衛隊明記は「武力によらない平和」という9条の規範が曖昧にされる危険性があること。国民の中にさまざまな意見のある憲法問題を、地方議会が議会での多数で請願を採択し意見書を提出することはすべきでない。
というものです。

 表決では、議員団3人と無所属議員3人、湘南フォーラム1人の7人が反対しました。議長を除くその他20人の議員の賛成で、請願が採択され、引続き意見書も同数で採択されました。