請願者の意見陳述を保障することは、県内他市町では当たり前となっています。平塚市議会でも、2016年3月議会に「請願者の意見陳述の機会を求める請願」が市民から提出され、私たち議員団は、議会活性化委員会で審議継続することを前提に趣旨採択に賛成しました。その後、審議を進め、同年6月議会の議会活性化委員会で、9月議会より試行的実施をすることを全会派一致で合意を得ることができました。
2017年3月議会に、「組織犯罪処罰法改正案(テロ等租底犯罪準備罪創設)の通常国家提出の反対する意見書を採択し、政府に提出を求める請願」が秘密保護法廃止を目指す平塚市民の会から提出され、意見陳述の申し入れも出されました。請願は、継続審査となり、6月議会では反対多数で不採択となりました。(採択すべきとしたのは共産党議員団3名、無所属議員3名の計6名)
陳述については、議会運営委員会で審議したのですが、S議員から『全会派に説明をすることを慣例としてきた。説明にも来ないで陳述だけさせろというのは筋が通らない』との意見が出されました。私は、「全会派に説明に回らなければならないという慣例はないし、陳述は希望すればできるとすべきである」と主張しまいたが、全会派一致とならないとの理由で、陳述不許可となりました。
今回、2018年6月議会に、「高齢者の交通対策を進めることを求める請願」が日本年金組合平塚支部から意見陳述申し入れを含めて提出されました。紹介議員となった私と請願者代表2名で各会派に意見陳述希望を含め説明に回りました。
しかし、議会運営委員会では、またもS議員から『すでに説明も聴いて内容は理解できたので意見陳述を聞く必要はない』と発言がありました。私は、「請願の可否についてはそれぞれ意見があっても、請願陳述もできないのはおかしい。昨年は、説明に回らないから陳述させないとし、今回は、すでに説明を聞いて理解したから陳述の必要がないとしたら、どんな状態であれば陳述できるのか。制度を設けても使えなければ意味がないのではないか。」と反論しましたが、全会派一致とならないとの理由で陳述不許可となりました。
議会改革・開かれた議会を目指すと言いながら、こんな事もできない平塚市議会ではどうしようもありません。しかし、真に市民に開かれた議会となるよう、今後も、諦めずに意見を出し続けていきます。